板金塗装修理した車にコーティングを施工する場合、磨き直しが必要不可欠です。
これは塗装修理における磨き仕上げと、カーコーティングの下地処理の違いにあります。
施工の様子をお伝えします。
マツダ RX-7 タイプRバサーストのカーコーティング
マツダ RX-7 タイプRバサースト
カーコーティングを施工させていただいているお車です。
20数年が経過して塗装が限界にきていたこともあり、お客様の方で車屋さんに依頼して全塗装をされたようで、今回もカーコーティング施工をご依頼いただきました。
ティーズクリアーコーティング Regular
特殊照明下における計器類を使用したボディチェック
まずは特殊照明を配置したコーティングブース内において、塗装膜厚計や光沢計等の計器類を用いながらボディチェックをしていきます。
塗装屋さんが磨いたバフ目をはじめとするダメージがボディ全体に確認できますが、それは磨きの違いによるものなので致し方ないところです。
しかし、色々とかなり酷い状態でした。
ここで細かくは書きませんが、半年掛かってこの仕上がりはちょっと・・・汗
うちなら絶対に外注先として選ばない仕上がりでした。
塗装膜厚計や光沢計等の計器類も使用して塗装状態をしっかりと把握しました。
正直言って全塗装し直した方が良いのではないかと思うような状態でしたが、お客様が後々車屋さんと話をされることになったとのことだったので、色々とご相談させていただいた結果、とりあえず予定通りコーティング施工を進めることになりました。
今回のような全塗装だけでなく、事故修理等が必要になった場合、ディーラーをはじめとする車屋さんに依頼されるケースが多く見られますが、ただ単に外注に出して終わり・・・が普通です。
当店のお客様はなぜうちに依頼されるのか?
理由はクオリティの違いです。
特殊照明下での厳しい仕上がりチェックと、塗装屋さんの磨き跡等のダメージの磨き直しをしているので仕上りが違います。
今回のお客様もそのあたりは重々承知されていたものの、お仕事の関係から依頼せざるを得なかったらしく致し方なかったとのこと。
しかし、結果として非常に残念な結末になってしまいましたね。
このような目に遭わないためのアドバイスが欲しい方は、ティーズフィルムにご相談ください。
・・・ということで、お客様の残念な気持ちを少しでも晴らすべく、最善の処理を施してキレイにしていきましょう。
下地処理 純水洗車
純水洗車から取り掛かります。
コーティングを施工した後、間違ったお手入れでダメージを与えてしまっては意味がありませんので、ティーズフィルムで各種コーティングをご依頼いただいたお客様には、「コーティングで失敗しないために」無料で洗車教室を受けていただいています。
それだけでなく、ご自分で洗うことが難しい方へのフォローもご用意させていただいています。
下地処理 磨き前の下処理
次の工程は磨き前の下処理です。
洗車で落とすことが出来ない汚れはもちろん、ボディに付着した鉄粉やスケール等の不純物を特殊溶剤を使って分解除去クリーニングしていきます。
特殊溶剤に反応して浮き上がってきた不純物を・・・
ボディにダメージを与えることなく分解除去クリーニングすると、よりダメージが見えやすくなりました。
このあたりもかなりの不純物が浮き上がってきましたので・・・
分解除去クリーニングしました。
この他にもパーツの継ぎ目やモールの溝、エンブレム周りやグリル部分、給油口の中やナンバープレートの裏側まで、特殊溶剤と熊野筆等を使って細部に至るまでクリーニングしていきます。
全塗装した車を洗ってコーティング剤を塗るだけの施工をしている動画を見たことがありますが、ご覧のように塗装して洗車をした後にも関わらず、新品のマイクロファイバータオルがこんなに汚れています。
ちなみにタオルが数十枚数必要な程の不純物が付着していました。
洗って塗るだけ・・・の場合、これら不純物の上にコーティングを塗っていることになりますが、それが何を意味するか・・・
「磨き前の下処理」もカーコーティングにおいて重要な工程の一つだということを、このブログを見た方には是非知っていただきたいと思います。
下地処理 ボディ磨き
次はボディ磨きに取り掛かります。
塗装屋さんの磨き跡を含む、ボディ全体のダメージをいつもの研磨工法で磨き直して、塗装のツヤ・光沢をしっかりと引き出していきます。
ボディ磨きのビフォーアフター
ボディ磨きを行った変化をご覧ください。
これが一般的な塗装屋さんの磨きと、我々コーティングのプロの磨きの違いです。
このボディ磨きはただ単にダメージを磨いて消しているだけではなく、塗装膜厚計や光沢計等の計器類を使用した「塗装を数値化した研磨」によって、コーティングの土台となる塗装を如何に減らさないか・・・を常に考慮しながら、ツヤ・光沢をしっかりと引き出しています。
ボディ磨き前の塗装膜厚は 321ミクロン
塗装しているので当然膜厚は厚めです。
光沢計の数値は 85 ですが・・・
ボディ磨き後の塗装膜厚は 320ミクロン
わずか1ミクロンの研磨で・・・
光沢計の数値は 90 までUPしています。
塗装膜厚を極力薄くせずに傷を消し、塗装のツヤ・光沢をしっかりと引き出しました。
ボディ全体を磨いたら下地処理までが終了し、ここからコーティング施工に取り掛かります。
1層目 クリアー樹脂ベースコート HYP
特殊な研磨技術を使って、1層目のベースコートをクリアー補充していきます。
下地処理で引き出した塗装のツヤ・光沢が、更に深みを増して変化していることがわかります。
このベースコートによってティーズクリアーコーティングの最大の特徴である「圧倒的なヌレツヤ感」が生まれます。
未塗装部分には専用コーティングを施工することで、このようによみがえらせました。
2層目 ガラスコーティング TG
3層目 防汚性UPコーティング SF
ベースコートでボディ全体を保護したら、ここから更に2層のコーティングをトップコートしていきます。
ガラスコーティングTGで防御被膜を形成して、防汚性UPコーティングSFで防汚性能をプラスしました。
コーティングのヒーター乾燥処理
コーティング施工後はカーボンヒーターを使って、1パネル毎温度管理しながら乾燥処理をしていきます。
この乾燥処理をすることでコーティングの硬化を促進させるだけでなく、初期不良等も起こり難くなります。
あとは細部仕上げを行って、最終チェックをしたら作業完了です。
ティーズクリアーコーティング Regularの完成
ティーズクリアーコーティング Regular 完成をご覧ください。
ダメージだらけだったボディが、「圧倒的なヌレツヤボディ」に生まれ変わりました。
お客様にも『 キレイになりましたね。少しでも良くなれば思っていたのですが、十分キレイになりました。』と大変喜んでいただきました。
今回もカーコーティングをご依頼いただきまして、ありがとうございました。
喜んでいただいて何よりです。
塗装不良についてはどうしようもありませんが、今の塗装状態に最善の処理をさせていただきました。
再塗装の際のコーティング施工もお任せください。
アフターフォローもしっかり務めさせていただきます。
今後とも末永いお付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。
「愛車のキレイ」を維持するためには、施工技術の確かなプロによるコーティング施工をした上で「日頃のお手入れ」と「定期的なメンテナンス」で維持していくのが理想です。
これらの内容を、詳しくお伝えしているのがコーティング説明です。
- コーティング施工後のアフターの重要性
- コーティングの正しい情報
- コーティング施工業者の選び方
- ティーズフィルム独自の取り組み
一般の方が知らない情報等を含めて、約3~4時間かけてわかりやすくご説明させていただきます。
特に新車納車前の方には、納車前に気を付けなければいけない点等のアドバイスがたくさんありますので、お早めにお聞きいただければと思います。
担当者が不在のこともありますので、事前にご予約の上、お時間に余裕をもって広島市安佐南区のティーズフィルムにご来店ください。
ご来店前には施工ブログやホームぺージ等、各種SNSをしっかり読んでおいていただくと、よりスムーズに説明が進みますので、是非ご覧いただければと思います。
カーコーティングをご検討中の方は、広島市安佐南区のティーズフィルムに是非ご相談ください。

資格:三級ガソリン・エンジン自動車整備士
三級自動車シャシ整備士
専門:カーコーティング
コーティングメンテナンス・電装等カーコーティングやコーティング施工後のアフターフォロー等を主に担当し、お客様の様々な相談を丁寧な接客で対応しています。
用品などの各種見積もりもお任せ下さい!!